サイケの入門アルバム30枚!【ビートルズやビーチボーイズなどサイケロックの入門盤をレベル別に30枚紹介】

アルバムレビュー

HIROSEのミュージックバーへようこそ。こちらのブログでは、音楽を中心としたさまざまな情報を気まぐれに発信しています。

本日は、サイケの入門盤30選です。以前、R&Bの入門アルバム20選という記事を公開しましたが、それが非常に好評だった覚えがあり、他のジャンルについても書いてみたいなとどこかで日々思っていました。
個人的にガレージロックの一過性のブームがあったため、その流れでサイケについてまとめてみようというものです。

今回は、レベル別に★1から5までに分けて30枚紹介させていただきます。まずは1さえ網羅すればOK!そこから5まで聴くことができれば中級者の入り口に立つことができる、そのような仕組みになっております。サイケ的知名度(地位)、入門度、個人的な選出の全てを考慮してリストアップしたつもりです。それでは、まずサイケとは何か?について軽くまとめた上で、入門アルバムの紹介に移りたいと思いますよ。

  1. 【前提 : “サイケデリック・ロック” とは……】
  2. 【入門アルバム★☆☆☆☆ 10枚】
    1. ① ビートルズ『Revolver』 (1966)
    2. ② ビートルズ『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』 (1967)
    3. ③ ビートルズ『Magical Mystery Tour』 (1967)
    4. ④ ビーチ・ボーイズ『Pet Sounds』 (1966)
    5. ⑤ ローリング・ストーンズ『Their Satanic Majesties Request』 (1967)
    6. ⑥ ドアーズ『The Doors』 (1967)
    7. ⑦ ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ『The Velvet Underground & Nico』
    8. ⑧ ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス『Are You Experienced』 (1967)
    9. ⑨ ピンク・フロイド『The Piper at the Gates of Dawn』 (1967)
    10. ⑩ ラヴ『Forever Changes』
  3. 【入門アルバム★★☆☆☆ 5枚】
    1. ⑪ ビーチ・ボーイズ『Smiley Smile』 (1967)
    2. ⑫ ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス『Electric Ladyland』 (1968)
    3. ⑬ ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス『Axis: Bold As Love』 (1967)
    4. ⑭ クリーム『Disraeli Gears』 (1967)
    5. ⑮ ゾンビーズ『Odessey and Oracle』 (1968)
  4. 【入門アルバム★★★☆☆ 5枚】
    1. ⑯ プロコル・ハルム『Procol Harum』 (1967)
    2. ⑰ バッファロー・スプリングフィールド『Buffalo Springfield Again』 (1967)
    3. ⑱ ヤードバーズ『Roger the Engineer』 (1966)
    4. ⑲ クリーム『Wheels of Fire』 (1968)
    5. ⑳ デヴィッド・ボウイ『Space Oddity』 (1969)
  5. 【入門アルバム★★★★☆ 5枚】
    1. ㉑ アイアン・バタフライ『Heavy』 (1968)
    2. ㉒ ステッペンウルフ『Steppenwolf』 (1968)
    3. ㉓ ザ・バーズ『Fifth Dimensions』 (1966)
    4. ㉔ ビートルズ『Yellow Submarine』 (1969)
    5. ㉕ グレイトフル・デッド『Aoxomoxoa』 (1969)
  6. 【入門アルバム★★★★★ 5枚】
    1. ㉖ ドアーズ『Strange Days』 (1967)
    2. ㉗ ジェファーソン・エアプレイン『Surrealistic Pillow』 (1967)
    3. ㉘ ドノヴァン『Sunshine Superman』 (1966)
    4. ㉙ ブルー・チアー『Vincebus Eruptum』 (1968)
    5. ㉚ 13th Floor Elevators『The Psychedelic Sounds of the 13th Floor Elevators』 (1966)
    6. 共有:

【前提 : “サイケデリック・ロック” とは……】

1960年代後期に、イギリスやアメリカ西海岸を中心に隆盛したロックジャンル。幻覚剤の使用により得られた幻覚体験をロックとして再現しようというもので、壮大なテーマや雄大なサウンドが特徴となった。ロックギターとしてのサウンドの追求により音に激しい歪みを持たせたり、あるいはオーケストラやメロトロンなどコンセプチュアルにアルバム単位で前衛的な芸術表現を行ったりなど、後にハードロックやプログレ、ガレージロックの実質的な源流となった。ビートルズやビーチ・ボーイズなどからムーブメントとして興り、当時の非常に多くのロックバンドが乗っかることとなった

それでは、入門アルバムのほうへ(╹◡╹)

【入門アルバム★☆☆☆☆ 10枚】

これだけは聴け!ってやつですね。
サイケとしてのみならず、シンプルに洋楽の入門としても挙げられる作品ばかりです。

① ビートルズ『Revolver』 (1966)

まずは、ビートルズから3枚。ビートルズが実験的な音楽的冒険を始めアーティストバンドとして覚醒していくのが、このアルバムからでした。「Eleanor Rigby」や「Yellow Submarine」など名曲多いですが、サイケとしては「Tomorrow Never Knows」が至高。

② ビートルズ『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』 (1967)

架空のバンドがライブを行うというコンセプトで制作された、ビートルズ唯一のコンセプトアルバム。プログレの元祖的な立ち位置とも言えると思います。王道中の王道ですが、正直メチャメチャ好き。やっぱり、伝説的な楽曲「A Day in the Life」が世界一のサイケナンバーと言えると思います。

③ ビートルズ『Magical Mystery Tour』 (1967)

RevolverやSgt.も十分サイケアルバムですが、ビートルズの中で最も本当の意味でサイケデリアを体現した瞬間といえば、このアルバムが真っ先に浮かびますね。「Hello, Goodbye」や「All You Need Is Love」など意外と有名曲も収録されていますが、「Strawberry Fields Forever」と「Penny Lane」の最大の競争が極致の域にあると思います。

④ ビーチ・ボーイズ『Pet Sounds』 (1966)

スタジオ芸術の革新と、ポップスとしてのあまりにも高すぎる完成度により、20世紀最高の作品として名高いこのアルバムも、草創期のサイケでした。アルバムとしての芸術表現が始まったのは、Pet Soundsからなんじゃないでしょうか。和声と録音芸術、オーケストレーションの導入など、66年とは思えないレベルです。

⑤ ローリング・ストーンズ『Their Satanic Majesties Request』 (1967)

ブルースロックを基盤に置きながらも時代に適応しがちなローリングストーンズは、サイケの時代にも順応していました。駄作扱い(?)ですが正直トップレベルの名盤だと思っています。ビートルズやビーチボーイズよりももっと、サイケ感強めの作品です。

⑥ ドアーズ『The Doors』 (1967)

個人的に、洋楽ロックアルバムで一番レベルに好きなのが本作。鍵盤ベースとオルガンの弾き回し、ジャジーなドラムにブルースロック、革新的な歌詞とパンキッシュな歌唱、全てにおいて革命的な組み合わせを施した嘘みたいな奇跡のアルバムです。いまだに影響力ありますが、最高にサイケで最高のアルバムなので、このまま古典として消え去られないことを願いますね。

⑦ ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ『The Velvet Underground & Nico』

サイケアルバムであることはもちろん、暴力的で革新的な歌詞、ガレージロックおよびパンクロックの源流、アートとロックの接続(アンディ・ウォーホルによるジャケ写)など、時代を象徴する革命のアルバム。個人的にそこまで好きではないですが。「Sunday Morning」は名曲。他はだいぶ聴きにくいと思います((サイケでそれを言ってはナンセンスか

⑧ ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス『Are You Experienced』 (1967)

ジミヘンのファーストアルバムで、ハードロックおよびロックギターの幕開けを示した作品です。各曲コンパクトで聴きやすく、代表曲「Purple Haze」の収録も含んだ名盤。ブルースロックがサイケデリックと融合し、歪みサウンドによる表現が導入されたことで、ハードロックの元祖だと位置付けても間違いのない作品です。

⑨ ピンク・フロイド『The Piper at the Gates of Dawn』 (1967)

邦題『夜明けの口笛吹き』。プログレの王者ピンクフロイドも、元々はサイケバンドでした。シド・バレット率いるこの時期をフェイバリットとして挙げるリスナーも沢山いるイメージがあります。サイケデリックを意のままに体現したようなアルバムです。

⑩ ラヴ『Forever Changes』

ロックの名盤ランキングなどで今や常連扱いとされている、サイケを代表する名アルバム。ウェストコーストをレペゼンするような、アシッド・フォーク的なサウンドが非常に象徴的。絶妙なバランスが美しく、ポップスの耳でも聴けてしまう作品です。

【入門アルバム★★☆☆☆ 5枚】

ここまでは、洋楽入門として聴いてほしいアルバムです。近年でも変わらず評価の高いアルバムを揃えました。

⑪ ビーチ・ボーイズ『Smiley Smile』 (1967)

Pet Soundsの次作として極限の才能を集結させ、ロック史上最高のアルバムとして語り継がれる…はずだった、途中で制作が断念された惜しいアルバムです。とはいえ、代替的に出されたこのアルバムもめちゃくちゃ名作なんですよね。個人的に大好き。「Good Vibrations」など。

⑫ ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス『Electric Ladyland』 (1968)

ロック史上最高の大作といえば、個人的にこのアルバムが浮かびます。60年代ロックの集大成。1作目のブルースロックと2作目のR&B的なエッセンスをジャンルレスにパッケージした2枚組のアルバムです。サウンドプロダクションの革新とサイケロックの極致を堪能することができます。

⑬ ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス『Axis: Bold As Love』 (1967)

ジミヘンが今の今まで高く評価されている理由って、単純にロックだけにとどまらず、R&Bやネオソウル的な部分でも革新的なギタープレイをしていたところだと思うんですよね。それを体現したのが本作。「Little Wing」など、本当に美しいフレージングの光る作品です。ジミヘンの中で、ジミに一番聴いているアルバムかもしれないです。

⑭ クリーム『Disraeli Gears』 (1967)

若き日のエリック・クラプトンのサイケなギタープレイの堪能できるアルバムです。名リフで知られる「Sunshine of Your Love」など。ハードロックの源流的なサウンドが魅力で、めちゃカッコいいです。

⑮ ゾンビーズ『Odessey and Oracle』 (1968)

不思議と著名なアルバム。ポップスとしてあまりにも美しいです。ある意味、サイケの入り口としてうってつけのアルバムだと思います。「Care of Cell 44」や「This Will Be Our Year」など、ジャケのサイケ感とは裏腹に優しく美しい楽曲が魅力。ヒットナンバー「Time of the Season」など。サイケの幻想的な部分ですね。

【入門アルバム★★★☆☆ 5枚】

ここからは、余力があったら聴いてほしいサイケの重要作です。必聴ゾーンではないですが、掘っていくならまず押さえておきたいところですね。

⑯ プロコル・ハルム『Procol Harum』 (1967)

プログレの直接的な源流。アメリカ盤では「A Whiter Shade of Pale」が収録されています。プログレ、もしくはドアーズが好きならオススメ。

⑰ バッファロー・スプリングフィールド『Buffalo Springfield Again』 (1967)

ニール・ヤングなど、ウェストコーストの重要バンド。 はっぴいえんども影響を受けました。

⑱ ヤードバーズ『Roger the Engineer』 (1966)

ジェフ・ベック期の最盛期にリリースしたサイケアルバム。さまざまな音楽の要素が混ざり合う実験的な作風が魅力です。

⑲ クリーム『Wheels of Fire』 (1968)

「White Room」や「Crossroads」など、ロック史に残る重要作。ブルースロックの象徴的なアルバムだと思います。クリームは活動時期も短いのでジミヘンと同様全部聴いて損ないですね。

⑳ デヴィッド・ボウイ『Space Oddity』 (1969)

なぜかサイケの文脈で紹介されることの少ない作品ですが、私はサイケアルバムとして聴いています。ボウイも最初はサイケだったんですよね。表題曲「Space Oddity」など名曲多数、大名盤です。

【入門アルバム★★★★☆ 5枚】

星3も4もそこまで変わらないです。サイケの重要作を揃えたので、余力があればぜひ。

㉑ アイアン・バタフライ『Heavy』 (1968)

プログレやメタルに影響を与えた『In-A-Gadda-Da-Vida』とどっちを選出するか迷いましたが、個人的にお気に入りのこちらを紹介。In-A-Gadda-Da-Vidaはとっつきにくく入門には適さないですが、影響力は強いです。

㉒ ステッペンウルフ『Steppenwolf』 (1968)

個人的に大好き。「Born to Be Wild」や「The Pusher」など、ガレージ的なサウンドですがハードロック的でもあるブルースロックが本当にカッコいいですよ。

㉓ ザ・バーズ『Fifth Dimensions』 (1966)

サイケのだいぶ早い時期でのアルバムです。カントリーロックの重要アルバムも出していたり、本当に適応力の高いバンド。

㉔ ビートルズ『Yellow Submarine』 (1969)

アニメ映画のサントラで、「Hey Bulldog」など名曲もありますが、変な曲も多く、B面はジョージ・マーティンのオーケストラナンバーなのでアルバムとして評価する人はかなり少ないです。ジョージ・ハリスンの「Only A Northern Song」などめちゃくちゃサイケデリック。

㉕ グレイトフル・デッド『Aoxomoxoa』 (1969)

タイトルからサイケ。グレイトフルデッドの初期です。ラヴやバッファロースプリングフィールドが好きなら、西海岸サイケとして親近感もって聴けるのではないでしょうか。

【入門アルバム★★★★★ 5枚】

最後は、中級者の入り口手前あたりのアルバムを集めました。ここまで聴き切れば、色んな作品をdigることができそうです。

㉖ ドアーズ『Strange Days』 (1967)

ファーストの『The Doors』と同時期に出され、兄弟のような立ち位置のアルバム。こっちをフェイバリットに挙げる人も結構いるはずです。個人的にはファーストのほうが全然好きなんですけどね。

㉗ ジェファーソン・エアプレイン『Surrealistic Pillow』 (1967)

サイケの象徴的なナンバーとして知られる「White Rabbit」が収録されている、サイケの金字塔的アルバム。

㉘ ドノヴァン『Sunshine Superman』 (1966)

フォークとロックがサイケの中で出会い、最高の完成度を迎えたアルバム。個人的にはそこまで聴き返すことは少ないです。

㉙ ブルー・チアー『Vincebus Eruptum』 (1968)

ミッシェル・ガン・エレファントの『Chicken Zombies』のジャケ写の元ネタとなったアルバム。ガレージロックにおける影響力はかなり強いです。音は悪いしとっつきにくいけどなんか凄く好き。

㉚ 13th Floor Elevators『The Psychedelic Sounds of the 13th Floor Elevators』 (1966)

実質的なサイケの元祖アルバムです。ジャケも楽曲も非常に象徴的で、ガレージ的なサウンドと実験的な部分の両方を含む、まさに金字塔的な作品です。サイケにハマったなら、絶対に押さえておきたい一枚ですね。興味があれば、同じくサイケの元祖と言われているThe Deepの『Psychedelic Moods』も聴いてみてください。

以上、サイケの入門アルバム30枚でした。疲れた!
本日もご愛読ありがとうございました!それではまた(╹◡╹)

コメント