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本日は、高中正義の入門編について書いていきたいと思います。私が、鈴木茂と並んで日本で一番好きなギタリスト。その影響力は現代にまで及びますよね。
ギタリスト高中正義さん、51年ぶりロンドン公演が大盛況 ロイター通信「Z世代が熱狂」 – 産経ニュース
最近、X(旧Twitter)で高中正義属するサディスティック・ミカ・バンドの当時のライブ映像が界隈にて話題になりました。ちょうど、私もたまたま高中正義の入門記事を書こうと思ってたところなので、あまりにもタイムリーで驚きました。
加えて、先日イギリスで行われた高中正義の単独公演にて、チケットの完売とアンコールの待望、Z世代の熱烈な支持など、ネットニュースで話題になりましたよね。
そんな、御年73歳になっても話題の尽きないレジェンドギタリスト、高中正義について、所属バンドや名盤、名曲など、色々と紹介していきたいと思います。それではどうぞっ
【高中正義とは?】

まず、高中正義とは誰なのか?AIに100字程度で簡潔にまとめていただきました。
“ 高中正義は、日本を代表するギタリスト・作曲家。爽やかなメロディと高度な演奏でシティポップやフュージョンを牽引。多くの名盤を残し、夏を感じさせる独自の音楽世界で長く支持されている存在。”
シティポップやフュージョンなど、70年代からニューミュージックに大きく貢献し続けてきました。また、フォークやロック、プログレなど多様なジャンルを横断し、お茶の間に広くその名を轟かせました。
ジャズ畑ならではのテクニカルで感傷的な演奏、加えて風通しの良い爽やかなサウンドに、夏の象徴的なギタリストというイメージもあります。
そんな彼が所属したバンドは、主に二つ。サディスティック・ミカ・バンドとサディスティックスでした。
【① サディスティック・ミカ・バンド】

はっぴいえんどやシュガー・ベイブと並び、70年代を代表するニューミュージック/ロックのスーパーグループの一つである、サディスティック・ミカ・バンド。
メンバーは、加藤和彦(Vo.Gt)、福井ミカ(Vo)、高中正義(Gt)、小原礼/後藤次利(Ba)、今井裕(Key)、高橋幸宏/つのだ☆ひろ(Dr)、など。マジでありえないレベルのメンツですよね。フォークル、ジャックス、YMOと、70年代前後のニューミュージックを大々的に支えたバンドに各々が所属しています。
代表的な名盤はこちら、『黒船』 (1974)

ピンク・フロイドのプロデューサーとしても知られるクリス・トーマスが、本作の全体プロデュースを務めます。英米でもリリースされ、その影響を受け、翌年ロキシー・ミュージックの国内ツアーにて前座を務めることにもなります。
音楽性は、プログレッシブ・ロックと言うべきコンセプチュアルで前衛的なもの。「タイムマシンにおねがい」や「塀までひとっとび」など、衝撃的なキラーチューンが収録されています。
また、見過ごされがちですが非常に素晴らしいのが、ファーストアルバムである、『SADISTIC MIKA BAND』 (1973)

自由でブルース的なギターロックがうかがえます。こっちのほうが好きだという人もたくさんいると思います。
サディスティック・ミカ・バンドでやはり言及すべきなのは、「塀までひとっとび」における高中正義の圧倒的な名演でしょう。スライドギターやワウを駆使したソロなど、全てがカッコいいです。加藤和彦のカッティングギターも素晴らしいですけどね。
【② サディスティックス】
加藤和彦と福井ミカが離婚し、同時にサディスティックミカバンドは解散しました。こうして残ったメンバーで結成したのが、サディスティックスです。メンバーは、高中正義(Gt)、後藤次利(Ba)、今井裕(Key)、高橋幸宏(Dr)。十分にスーパーグループです。
ティン・パン・アレーのように、レコーディンググループとしての性格も併せ持ち、オリジナルアルバムにも同様に、ボーカルにはさまざまな歌手を招き入れ録音しました。
代表的なアルバムはこちら、『WE ARE JUST TAKING OFF』 (1978)

サディスティックスと並行して、高中正義(以外のメンバーもですが)はソロ活動をスタートさせます。
【スタジオミュージシャンとしての活躍】

そこまで知られているイメージはないですが、高中正義はさまざまな著名な楽曲にスタジオミュージシャンとして参加しています。
例えば、井上陽水の『氷の世界』 (1973)や、大貫妙子の『MIGNONNE』 (1978)など。少しではありますが、これら歴史的名盤の一部に彼の音が紛れ込んでいるのです。しかし、しっかりとその存在感は全開。本当の名ギタリストは、出音一つに魅せられるものです。
井上陽水の「夢の中へ」の印象的なギターリフも、((おそらくですが))高中正義によるものです。
【ソロデビューからの”フュージョン”】
こうして、高中正義は1976年にソロキャリアを開始させます。ジャンルは、フュージョン。
フュージョンとは、ジャズを基調としてさまざまなジャンルを統合したインスト音楽のことです。簡単にはジャズ系ポップス。日本では多くの場合、インスト版のシティポップだと捉えても大丈夫だと思います。高中正義の他に、カシオペアやT-SQUAREなど著名なバンドが複数存在します。
彼はフュージョンにより、日本におけるインストポップの存在を格段に広めました。同時に、その爽やかで涼しい風のようなサウンドと海の見える青く明るい楽曲は、夏の象徴的な音として多くの日本人の耳に残りました。
【有名曲】
高中正義は、アルバムとしてもよく知られますが、曲単体としても著名なものが多いです。
◎ 「Blue Lagoon」
◎ 「渚・モデラート」
◎ 「憧れのセーシェル諸島」
◎ 「Alone」
◎ 「Saudade」
◎ 「Ready to Fly」
◎ 「Brazilian Skies」
◎ 「Sexy Dance」
あたりでしょうか。どれもキャッチーで爽快、聴いていて気持ちの良いものばかりですね。
【必聴盤/名盤 3枚】
では、そろそろ必聴アルバムのほうの紹介に参りたいと思います!推奨アルバムとオススメアルバムで3枚ずつに分けて紹介させていただきます。
① 『Seychelles』 (1976)

記念すべきソロファーストアルバムであり、高中正義の南国リゾート的なイメージをフュージョンで体現した名盤。ファーストながらすでにサウンドは洗練されており、シティポップにおける彼なりの表現方法とも言えます。カッティングやボリューム奏法など、彼お得意の技法が存分に味わえます。
② 『Brasilian Skies』 (1978)

サンバやボサノヴァのリズムを全面に取り入れ、新たな極致に到達したアルバム。サンバ系の楽曲が目立ちますが、「伊豆甘夏納豆売り」やカバー曲の「I Remember Clifford」など、晩夏に似合うようなジャジーなスローナンバーも本当に最高です。
③ 『虹伝説 ~ТНЕ RAINBOW GOBLINS~』 (1986)

近年特に海外勢から評価を上げてきているのが、こちらのコンセプトアルバム。彼らは邦楽評価において、プログレやアンビエントを評価軸に置きがちなため、このアルバムも注目が高まり続けているんですよね。
高中正義らしさという点では若干減少しますが、彼の音が、一本のストーリーの中で立体的に構成されるという点では、とても新鮮で聴きがいがあります。
【オススメの +4枚】
④ 『Jolly Jive』 (1979)

代表曲「Blue Lagoon」が収録された、初期の名作。アルバムとしての評価は正直あまり見られませんが、私はアルバムとしてもとても好きなので紹介させていただきました。カッティングの映える楽曲に溢れ、まさにシティポップのインスト化と言ったところ。夏に聴きたいアルバムですね。
⑤ 『Alone』 (1981)

「Alone」や「Speed of Love」など、印象的なナンバーに溢れる名盤。節々に歌謡的なメロディーも感じるんですよね。彼のギターを全開に浴びたい方にオススメのアルバム。私も高中正義のディスコグラフィーの中では1、2番あたりに好きな作品です。
⑥ 『An Insatiable High』 (1977)

「Sexy Dance」や「Malibu」など印象的なナンバーが続いて幕を開ける本作ですが、特別すべきは更なる磨きをかけたグルーヴ感。これまでのコンセプトを残しつつ、よりブラックミュージック寄りな音楽へと昇華しました。
⑦ 『Takanaka』 (1977)

初期の代表曲である「Ready to Fly」が収録されたセカンドアルバム。「Sweet Agnes」に象徴されるように、前作よりもさらにファンキーでダンサブルな楽曲が増えました。私は今回最後に紹介させていただきましたが、本作をナンバーワンに挙げる方もかなりいると思います。確かに改めて聴き直すととんでもない名盤。
個人的には、中期の『夏・全・開』 (1984)や『Can I Sing?』 (1983)、70年代の隠れた名盤『オン・ギター』 (1978)などのアルバムも好きです。余力があれば、ぜひ他のアルバムも漁ってみてくださいな。
【高中正義にハマった人が次に聴くべきアーティストは?】
近年、ジャパニーズフュージョンの評価が、海外の邦楽好きの間でどんどん高まっています。以前からのシティポップリバイバルに続く形で、これからも新たなアーティストやバンドが見つかっていくだろうと思っています。
高中正義の魅力に惹かれた方は、周辺のJ-フュージョンを漁ってみるのが最も近いと思います。海外のフュージョンは少しイメージが違ったりするので。
◎ 『S・P・O・R・T・S』 / THE SQUARE (1986)

◎ 『SUPER FLIGHT』 / カシオペア (1979)

◎ 『KENJI SHOCK』 / 大村憲司 (1978)

また、海外で一枚挙げるならこちら(ギターインストではありませんが、イメージ的には一番合っていると思います)
◎ 『Return To Forever』 / チック・コリア (1972)

加えて、シティポップもこれらと同じ耳で聴けると思います。ぜひこちらの記事もご一読いただけると幸いです。
以上、高中正義の入門編でした!時も場所も超えて愛されるなんて、マジで本物なんですねー、、、
本日もご愛読ありがとうございました!それではまた~~~~(╹◡╹)



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