HIROSEのミュージックバーへようこそ。こちらのブログでは、音楽を中心としたさまざまな情報を気まぐれに発信しています。
今回は、初めてサザンで1本書いてみたいと思います(まだまだ夏気分ですので)。
タイトルにもありますように、超主観でサザンの好きなアルバムランキングをつけるだけの記事となっております。でも、しっかりと全アルバム聴くほどのファン目線のランキングですので、信用できるのではないかと思います。
なので、楽にざっくりと、肩の力を抜いて楽しめるような書き方ができたらいいですね。
それでは本編へどうぞ
【一般的に評価の高いアルバムは?】
いったん本編へ移る前に、客観的にもサザンのアルバム評価を見ておく必要がありますよね。
私が思うに、評論筋からの評価とリスナーからの評価で分かれると思っていて、
評論筋 : 『KAMAKURA』 『熱い胸騒ぎ』
ファン : 『世に万葉の花が咲くなり』 『KAMAKURA』
のイメージが個人的には強いです。
長きにわたって最高傑作だと言われ続けてきた『KAMAKURA』がともにやはり高い評価を獲得し、また、『熱い胸騒ぎ』も、サザンのデビューアルバムという点で歴史的意義を持つため高評価を得ています。
加えて、なぜかファン人気が高いイメージがあるのが、1992年の『世に万葉の花が咲くなり』 。小林武史最後の参加作品なので完成度はピカイチです。
反対に、評価の低いアルバムと言えば、1998年の『さくら』。サザンの歴史において、90年代後半は暗黒期と言われています。確かに低迷期ではあったと思います。他は後述で、今度こそ本編へ
10位: 『タイニイ・バブルス』 (1980年)

10位は3rdアルバムの『タイニイ・バブルス』です。ピアノをフィーチャーしたポップスが多く、全体的に物凄く聴きやすいのでオススメです。「C調言葉に御用心」や「私はピアノ」などの人気曲も収録。私のお気に入りは、「涙のアベニュー」や「恋するマンスリー・デイ」、「タバコ・ロードにセクシーばあちゃん」など。
9位: 『熱い胸騒ぎ』 (1978年)

デビュー作の『熱い胸騒ぎ』が第9位。自由な歌詞に加えて、ラテン・ロック的なアプローチを特徴としたアルバムで、全アルバムの中で最も夏らしくもあります。デビュー曲であり代表曲でもある、「勝手にシンドバッド」も収録されています。私のお気に入りは「別れ話は最後に」と「当って砕けろ」ですね。
8位: 『稲村ジェーン』 (1990年)

桑田佳祐が監督を務めた映画、『稲村ジェーン』のサウンドトラック。邦楽史に残る大名曲、「真夏の果実」と「希望の轍」収録という点だけでもデカいですが、それにとどまらず、「マンボ」や「東京サリーちゃん」などの、ラテンや洋楽的なアプローチも見られるのが本作の魅力。あと、個人的にはジャケ写が大好きです。名盤。
7位: 『KAMAKURA』 (1985年)

一般的にはこちらが最高傑作とされていますね。ビートルズのホワイトアルバムに近しいような、バラエティに富んだボリューミーなアルバムです。歌謡やフォーク、テクノやシティポップなど、非常に広い音楽性が楽しめるのが本作の魅力。サザンが最大限にシンセサイザー等の電子楽器に接近した作品でもあり、80’sポップスとして最高の完成度に仕上がっています。個人的なフェイバリットは「愛する女性とのすれ違い」。名曲です。シティポップ的アプローチの「Please」もイイ意味でサザンらしくなく良いですね。
6位: 『ステレオ太陽族』 (1981年)

「素顔で踊らせて」や「恋の女のストーリー」などの、爽やかで聴き心地の良いポップスを中心に、「My Foreplay Music」や「Big Star Blues」などのロックナンバーや、「我らパープー仲間」のようなジャズブルースなものまで、バラエティ豊富なリストが魅力の名盤。なんと言っても、目玉はラストを飾る「栞のテーマ」。アルバムを通して、聴き手に飽きさせないつくりになっていると感じます。
5位: 『世に万葉の花が咲くなり』 (1992年)

小林武史最後のプロデュース作品であり、サザンの最高傑作と言う声も多い本作が、第5位にランクイン。大名曲「涙のキッス」をはじめ、「せつない胸に風が吹いてた」や「慕情」、「君だけに夢をもう一度」など、間違いなく全盛期を感じさせる名曲群が当然のように並んでいます。対して、「シュラバ★ラ★バンバ」や「ニッポンのヒール」、「亀が泳ぐ街」など、プログレッシブで風刺的な楽曲も多く収録されているのも本作の魅力。名盤です。イチオシは「HAIR」。
4位: 『さくら』 (1998年)

悪名高い、サザンの暗黒期を代表する問題作。ハードロック路線へ移行し、ポップアイコンとしての性を捨て去った桑田佳祐の自由すぎる大作。とはいえ、個人的には大好きなアルバムです。「GIMME SOME LOVIN’〜生命果てるまで〜」などのロックナンバーや「PARADISE」などのプログレ、「SAUDADE〜真冬の蜃気楼〜」などの歌謡曲など、幅広くジャンルを揃えており、その上で大名曲「LOVE AFFAIR〜秘密のデート〜」などの王道なJ-POPも備えているのが本当にさすがだと思います。フェイバリットは「YARLEN SHUFFLE〜子羊達へのレクイエム〜」。
3位: 『SOUTHERN ALL STARS』 (1990年)

カブトムシ(ビートル)たちの交尾を中心とした真っ白なジャケットが印象的な、バンド同名のアルバムでありサザンの復帰作でもある本作が、第3位にランクイン(思い切りビートルズのホワイトアルバムのパロ)。『稲村ジェーン』との被りも少々ありますが、夏に聴きたい涼しいサウンドのポップナンバーが本作の魅力。「YOU」や「OH, GIRL(悲しい胸のスクリーン)」、「さよならベイビー」や「逢いたくなった時に 君はここにいない」など。オススメは「フリフリ ‘65」です、カッコいいですよ。
2位: 『人気者で行こう』 (1984年)

怒涛の90年代シリーズが並びましたが一抜けて、80年代から一枚。唯一のシティポップ的なアルバムです。大名曲の「海」や、有名曲「ミス・ブランニュー・デイ」など、本当に良い曲が並んでおり、ロック歌謡的なイメージから、ポップスとしての性格を発揮してきたアルバムでもあります。また、電子楽器への接近を始めた時期でもあり、ある種の過渡期的な作品とも言えるでしょう。サザンの全曲の中でも、私は「海」が一番好きな楽曲です。また、「よどみ萎え、枯れて舞え」は最高のシティポップソング。
1位: 『Young Love』 (1996年)

J-POPイチの名盤の一つでしょう。サザンの路線変更の時期の一枚ですが、同時に回帰的なアルバムでもあります。商業的にも成功した「愛の言霊 〜Spiritual Message〜」や「あなただけを 〜Summer Heartbreak〜」などの有名曲をはじめ、古典的なロックナンバー「汚れた台所(キッチン)」、「Soul Bomber (21世紀の精神爆弾魔)」や、王道的なバラード「ドラマで始まる恋なのに」、「心を込めて花束を」など、多種多様な楽曲を揃えた、非常にバランスの良いアルバムに仕上がっています。桑田佳祐の博物館とでも称されるべき、彼のルーツとオリジナルの混合が楽しめる作品。彼らの最高傑作であり全盛期のアルバムだと言って間違いないでしょう。
以上、サザンオールスターズの”個人的”名盤ランキングトップ10でした。夏ももう終わりですね。
本日もご愛読ありがとうございました!それではまた~(╹◡╹)

  
  
  
  

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