歌謡オタクがガチで選んだシティ・ポップのベストアルバム トップ50!【前編 50~26位】

アルバムレビュー

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さて、今回は一大企画。夏も始まったということで…
シティポップの名盤ランキング50
を始めていきたいと思います!

過去にも幾度となく、シティポップに関する記事を書いてきた昭和歌謡大好きなワタクシですが、とうとう念願の企画を実現させることができそうです。

非常に長い記事になりそうなので、今回は前編・後編の2回に分けて紹介していこうと思います。
もし今回の記事がお楽しみいただけましたら、拡散やコメント等宜しくお願いいたします(╹◡╹)

それでは、本編へどうぞ

50位 : デッドリイ・ドライブ / 伊藤銀次 (1977)

山下達郎や大貫妙子とともに、シュガー・ベイブのメンバーとしてニューミュージックを開拓してきた、元祖シティポップの一人、伊藤銀次のソロアルバム。名曲「風になれるなら」や「こぬか雨」など収録。心地良いソフトロック的なサウンドが魅力。

49位 : Four Seasons To Love / サーカス (1981)

ポップグループ、サーカス唯一のシティポップアルバム。とはいえ、歌謡テイストの『ニューホライズン』もシティポップアルバム?
サブスクで聴けないのがもったいない!

48位 : NIAGARA TRIANGLE Vol.2 / NIAGARA TRIANGLE (1982)

個人的に、大滝詠一・山下達郎・伊藤銀次の『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』はシティポップと聴こうとして再生することが少なく(ロック的な色が強いため)、大滝詠一・佐野元春・杉真理のこちらのアルバムのほうがシティポップとしての色を感じます。どちらもいいんですけどね。

47位 : SOUTH OF THE BORDER / 南佳孝 (1978)

「プールサイド」や「日付変更線」など、非常に心地の良いサウンドが魅力の本作は、全編を通して聴くと、かなりラテンミュージック的なアルバムだと感じます。坂本龍一や細野晴臣、高橋幸宏や鈴木茂、松任谷由実まで、ティン・パン・アレーを中心に豪華なメンバーがレコーディングに参加。特に坂本龍一の本作での活躍は凄いです。

46位 : Monday Morning / ブレッド&バター (1980)

シティポップ中級者にぜひ踏み込んでほしいのが、ブレッド&バター。『Late Late Summer』や『Pacific』など、夏の名盤が多数並ぶ中、個人的な好みで、よりシティポップの色を感じる『Monday Morning』を選出しました。

45位 : ほうろう / 小坂忠 (1975)

当ブログでは、シティポップの起源をシュガー・ベイブの『SONGS』と位置付けていますが、『SONGS』以前にリリースされた本作を選出(とはいえ同年ですが)。
そもそもシティポップは、ニューミュージックを志すフォークシーンの水脈から生まれたものなので(はっぴいえんどなど)、ある意味フォーキーでロックな草創期のシティポップを堪能できると思います。

細野晴臣や鈴木茂など、ティン・パン・アレーがレコーディングを支援。というのも、細野晴臣や鈴木茂の所属していたはっぴいえんどの前身バンド、エイプリル・フールのメンバーだったんですよね。また、そのあとのバンド、小坂忠とフォージョー・ハーフのメンバーから派生して、ティン・パン・アレーが結成されています。

70年代邦楽史の、フォークからシティポップへの詳細な流れは、以前別の記事で説明したものがありましたので、ぜひこの機会にご覧いただくと理解が早まるのではないかと思います。

44位 : Reflections / 寺尾聰 (1981)

邦楽の歴史を代表する大名曲、「ルビーの指環」が収録されている寺尾聰の『Reflections』が44位にランクイン。シティポップの中でもかなりロック色が強いのは、アレンジャー井上鑑によるもの。ギリランキングから外れた井上鑑のソロアルバム、『PROPHETIC DREAM-予言者の夢』もぜひ併せて聴いてほしいです。

43位 : PACIFIC / 細野晴臣、鈴木茂&山下達郎 (1978)

エグいメンバーによる共作インストアルバム、『PACIFIC』は、各天才によるコンセプチュアルで自由な作風が魅力です。サブスクで聴ける、貴重なヤマタツサウンドの一つ。YMO結成から間もない細野晴臣による、シンセサイザーを駆使した先進的なサウンドが光ります。

42位 : サマー・ワイン / 林哲司 (1980)

天才作編曲家、林哲司による貴重なソロアルバム『サマーワイン』。ポップであり、ロックでもある、林哲司による自由なアルバム。やっぱ歌えるよな…

41位 : STARGAZER / 杉真理 (1983)

ビートルズ愛好家としても知られる、杉真理のシティポップアルバム。シティポップというより、ポップスの名盤として非常に聴きやすいです。収録曲である「バカンスはいつも雨」は、ビートルズの影響をシティポップの枠組みで解釈した最高のナンバーです。

40位 : YOSHINO FUJIMAL / 芳野藤丸 (1983)

意外とシティポップ好きの間にも知られていませんが、40位にランクインしたのはあまりにも洗練されすぎているこちらのアルバム。AB’Sのフロントマンである芳野藤丸は、セッションミュージシャンやサポートメンバーとしても非常に優れたキャリアを持っているソングライターです。

39位 : ON THE CITY SHORE / 角松敏生 (1983)

ジャケ写とともに、海の浮かぶ本作は、非常にきらめいた印象の強い夏のポップアルバムです。天才ソングライター兼プロデューサーの角松敏生によるソロアルバム。角松敏生は他にもたくさん名アルバムがありますね。サブスクで聴けないのがもったいなさすぎる、、

38位 : CLUB SURF & SNOWBOUND / 浜田省吾 (1987)

当ブログにおいて、シティポップの定義を75~85年と定めておりますが、あくまで原則的なものであることをこのアルバムで思い出すでしょう。87年の作品ですが、実はロッカーの浜ショーがシティポップアルバムをリリースしていることを知らない人は多いと思います。山下達郎や大滝詠一、桑田佳祐など、ビーチ・ボーイズのファンは日本の天才アーティストにたくさんいますが、彼浜田省吾も実はその一人なのです。夏と冬の両面が楽しめる名盤。

37位 : Awakening / 佐藤博 (1982)

名キーボーディストであり、中期以降のティン・パン・アレーのメンバーでもある佐藤博が、1982年に発表した名アルバム。風通しの良いサウンドが特徴です。ビートルズのシティポップアレンジも収録。名曲「I CAN’T WAIT」など。

36位 : アワー・コネクション / いしだあゆみ&ティン・パン・アレイ・ファミリー (1977)

「ブルー・ライト・ヨコハマ」などの名曲を持つ歌謡の歌姫、いしだあゆみによる唯一のシティポップアルバム。やはりティン・パン・アレーによる演奏が洗練さを増しており、シティポップに苦手意識のある人にも聴きやすいアルバムになっていると思います。

35位 : はらいそ / 細野晴臣&イエロー・マジック・バンド (1978)

細野晴臣による、いわゆる”トロピカル3部作”のラストを飾る名アルバム。イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の結成後間もなくして発表された先鋭的なポップアルバムです。シンセサイザーの宇宙的な音色が特徴。

34位 : Ab’s / AB’S (1983)

40位にランクインした芳野藤丸がフロントマンを務めるバンド、AB’Sによるシティポップ名盤。メンバーには名ギタリスト兼アベンジャーの松下誠もいます。

33位 : Heaven Beach / 杏里 (1982)

杏里大好きなんですよね。個人的にジャケ名盤だと思うのと、名曲「Last Summer Whisper」の収録がデカすぎる。シティポップのロック的な側面を担い、全体的にバラエティー溢れる聴きやすいアルバムになっています。

32位 : City Lights by the Moonlight / 惣領智子 (1977)

都会的なエッセンスを大いに感じられる当アルバムは、シティポップを深掘りしていく過程で欠かせない作品となっています。ちなみにアレンジャーの惣領泰則は彼女の元夫。

31位 : Heart To Heart / ラジ (1977)

後藤次利や高橋幸宏など、当時のトップミュージシャンが作編曲やレコーディングに関与した、シティポップを代表する名アルバム。36位の『アワー・コネクション』や、32位の『City Lights by the Moonlight』と同じく、シティポップ入門者におすすめできる聴きやすいサウンドが魅力となっています。

30位 : TWILIGHT ZONE / 吉田美奈子 (1977)

シュガー・ベイブ時代から、山下達郎に認められた才能を活かし、ソロアルバムや多くの有名アーティストのバックコーラスとして、名セッションミュージシャンの座を確固たるものとしていた吉田美奈子によるソロアルバム。『LIGHT’N UP』等の、名曲揃いの名盤をおさえてランクインしたのは、77年リリースの『TWILIGHT ZONE』。大名曲、「恋の流星」など。

29位 : THRU TRAFFIC / 東北新幹線 (1982)

シティポップの文脈では、しばしば耳にするであろう本アルバム。初学者には耳馴染みのなさそうな本作ですが、非常に洗練された都会的なポップスの名アルバムとして、シティポップを聴くに相応しい作品となっています。

28位 : OCEAN SIDE / 菊池桃子 (1984)

菊池桃子の初期の3部作は、林哲司全面プロデュースの作品群で、シンセ型のシティポップを聴くのに適した名カタログです。中でも『OCEAN SIDE』は、ダンサブルなナンバーからノスタルジックなものまで、後期シティポップを網羅するのに足りる優れたラインナップが魅力です。

27位 : Navigator / 1986 OMEGA TRIBE (1986)

先ほど紹介にあたった、菊池桃子の『OCEAN SIDE』と同じく、後期のシンセ型シティポップの名盤。「Navigator」や「君は1000%」など、多数の名曲が収録。ドライブしながら聴きたすぎますね。

26位 : POCKET PARK / 松原みき (1980)

シティポップを代表する80年代の大名曲、「真夜中のドア〜Stay With Me」が収録された名アルバム。ここでも林哲司、さすがすぎますね。シティポップの博物館とでも形容すべき、バラエティー豊富なリストが魅力の一枚です。

以上、シティポップの名盤ランキング50の前編、50~26位までを紹介しました。次回の記事は25~1位を発表できたらと思います。
本日もご愛読ありがとうございました!それではまた(╹◡╹)

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