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今回は、引き続き夏シリーズといきまして、
“夏”の名アーティスト 10選!
やっていきたいと思いますよ。
ほとんどを邦楽アーティストで構成したリストになりました。なぜか、洋楽ではこれと言って夏を象徴するアーティストはいないんですよね(ビーチ・ボーイズやボブ・マーリーなどは浮かびますが)。
日本では、夏という季節が過剰に商業化されている傾向があり、夏は、祭りや花火、夏休みなどの行事やイベントが何十年もの間、文化産業として消費され続けてきました。
また、「若さ」や「青春」、「儚さ」や「ノスタルジー」などの概念的なテーマも、夏という季節に符合し併せてカルチャーに統合されてきました。このあたりの話は、晩夏の到来とともに改めてまとめてお話ししたいなと思っています。
前置きが長くなりましたが、まとめると、日本では夏を象徴するアーティストやバンドが多く存在し、昭和から今に至るまで日本の商業シーンを賑わせてきた歴史があるのです。
今回は、そんな彼らを紹介しつつ、オススメの夏歌なども合わせてお伝えできたらなと思います。それではどうぞ~
① サザンオールスターズ

1人目は、今や日本の夏を象徴する存在となったビッグバンド、サザンです。とはいえ、意外にも夏曲ばかりというわけではなく、多種多様なポップ/ロックナンバーに溢れています。
夏曲として有名なものは、「勝手にシンドバッド」や「希望の轍」、「真夏の果実」などでしょうか。ちなみに、私の夏サザンのオススメは、晩夏に似合う「海」や「夏をあきらめて」、ビーチ・ボーイズの影響を感じる「忘れられた BIG WAVE」などです。
② 大滝詠一

はっぴいえんどやソロ曲、提供曲など、夏の名曲をたくさん世に放ってきた大御所、大滝詠一。日本の夏の音を作ったのは、紛れもなく彼であると言えるでしょう。大滝詠一の曲には松本隆の歌詞が付きもので、この二人のタッグが昭和の夏を彩ってきました。
「君は天然色」をはじめ、「カナリア諸島にて」「恋するカレン」など、永井博によるアルバムジャケットを可聴化したような、涼しい名曲がたくさんあります。オススメは「夏のペーパーバック」。
③ 山下達郎

山下達郎は、「RIDE ON TIME」や「SPARKLE」など、夏と言えば!の象徴的存在として日本のコマーシャルを潤してきた天才シンガーソングライターです。彼をあまり知らない最近の人からすると、「クリスマス・イブ」のイメージから冬のアーティストだと思ってしまいそうですが、思い切り夏の人間なんですよね。オススメは「高気圧ガール」と「THE THEME FROM BIG WAVE」。
ちなみに、今挙げた桑田佳祐(サザン)、大滝詠一、山下達郎の3人に共通するのは、ビーチボーイズのファンであることですネ。
④ 高中正義

高中正義は、日本を代表するフュージョンギタリストです。フュージョンとは、インストのジャジーなロックやポップスを指す音楽ジャンルで、日本ではインストのシティポップがほとんどだと思います。特に、高中正義は、風通しの良い涼しいサウンドを特徴とする夏の名ギタリストで、代表曲には「Blue Lagoon」や「渚・モデラート」などがあります。
ちなみに、ソロ以前のキャリアとしては、サディスティック・ミカ・バンドのメンバーを務めていた経歴があります。合わせてぜひ。
⑤ 杏里

夏の歌姫と言えば、彼女、杏里でしょう。角松敏生プロデュースの黄金期では、「Windy Summer」や「Remember Summer Days」など、真夏の海に似合う名曲を溢れるほどリリースしてきました。また、彼女が凄いのは夏の夜の代表曲も同様に持っているところです。私が大好きな「Last Summer Whisper」など。角松敏生、本当にさすがだと思います(本当は角松敏生も羅列して挙げたかったのですが、杏里とセットということでお願いしますm(__)m)
⑥ 松田聖子

国民的アイドルの松田聖子も、夏を象徴する歌姫です。「裸足の季節」「青い珊瑚礁」「夏の扉」「白いパラソル」「渚のバルコニー」など、代表曲の多くが夏を舞台にしたものです。作詞は三浦徳子や松本隆など、同じく夏を彩る名作家。薄着姿でビーチに踊る少女といった彼女のイメージは、まさしく夏のアイドルですね。オススメは、大滝詠一/松本隆コンビによる「風立ちぬ」。
⑦ TUBE

シティポップ黎明期の終焉後、夏を象徴するバンドといえば、彼らTUBEが浮かぶ人が多いことでしょう。織田哲郎による代表曲「シーズン・イン・ザ・サン」をはじめとして、「あー夏休み」や「夏を抱きしめて」など、まさに日本の夏をレペゼンする存在となったバンドです。オススメは「SUMMER DREAM」。海の見える名曲です。
⑧ スピッツ

スピッツが夏のバンドだと認識している人はそう多くないと思います。しかし、夏という季節の持つ「儚さ」や「ノスタルジー」といった概念が、スピッツの楽曲の空気感と一致しているように感じるのです。
「渚」や「青い車」などのサマーソングに加えて、「プール」や「スターゲイザー」、「流れ星」など、実は夏に聴きたい曲で溢れているのです。
⑨ aiko

aikoを、夏のアーティストとして想起する人は少ないと思います。しかし、代表曲の「カブトムシ」と「花火」の2曲だけで、夏の青春を彩るシンガーであったと思い出すはずです。スピッツと同じく、夏特有の感情を感覚的に知らせてくれるような魅力があります。他にも、「KissHug」や「キラキラ」など。
⑩ NewJeans

ラストは、例外的に邦楽以外からの選出とさせていただきます。NewJeansは、前述した「儚さ」や「ノスタルジー」を体現したようなK-POPグループです。これから先、夏が来るたびに彼女たちを思い出すであろう、青春のポップアイコンとなりました。夏の楽曲といえば、「Bubble Gum」くらいのものだと思います。しかし、私は、彼女たちのキラキラとした穢れのない「若さ」から、十代特有の青春の匂いを感じてやまないのです。クドい表現になってしまいすみませんm(__)m
以上、夏の名アーティスト10選でした。他にも、湘南乃風やORANGE RANGE、BEGINなどの夏グループはたくさんいますし、フュージョンという部分でもT-SQUAREやカシオペア、シティポップという部分でも杉山清貴や南佳孝、細野晴臣など、紹介しきれないくらいに溢れていますね。
本日もご愛読ありがとうございました!それではまた~(╹◡╹)
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