気まぐれ名盤紹介【2】 『Chicken Zombies』 / THEE MICHELLE GUN ELEPHANT

アルバムレビュー

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さあ、今回は気まぐれ名盤紹介シリーズの第2弾となっております。もう少し温めておきたかったのですが、とうとうミッシェルに触れていきたいと思います。ミッシェルガンエレファントは、90年代に活躍した日本のガレージロックバンドです。名盤は、『High Time』や『GEAR BLUES』など非常に多数ありますが、今回紹介するのは3枚目のスタジオアルバムである 『Chicken Zombies』。最初は『GEAR BLUES』からハマったワタクシですが、気づけばこれが一番のフェイバリットとなっていました。

【収録曲】

1 ロシアン・ハスキー
2 ハイ!チャイナ!
3 マングース
4 ゲット・アップ・ルーシー (album version)
5 バードメン
6 ブギー
7 アイブ・ネバー・ビーン・ユー(Jesus Time)
8 COW 5
9 カルチャー (album version)
10 サニー・サイド・リバー
11 ブロンズ・マスター
12 ロマンチック (broiler dinner version)
13 アイブ・ネバー・ビーン・ユー(King Time)

【音楽性】

このアルバムの音楽性を一言で表すのはとても難しいです。というのも、非常にルーツ的で、ブルースやパンク、ガレージロックなどさまざまな要素が絡み合ってロックとして出来上がってるんですね。敢えて一言で言い表すとしたら、「ブルース・パンク」と言えるでしょうか。ブルース進行を当てはめたロックを、パンク的な質感(ギターの直アンや歌い方など)やアティチュードでアプローチしています。
何よりこのアルバムで特に言及すべき点は、アベフトシの高速ジャキジャキギターカッティングですよね(まあこのアルバムに限りませんが)。一曲目の「ロシアン・ハスキー」のあまりのカッコよさと爽快さに衝撃を受けたあの瞬間が忘れられません。暴力的でいながら、とてもメロディックなのが、日本のロックバンドとして最強なんですよね。パンク特有の衝動性を冷静に飼い慣らしている感じが、ロックニワカの当時の僕には非常に新鮮なものでした。

【おすすめナンバー】

「ロシアンハスキー」~「バードメン」までの最初の5曲は、爽快感に溢れてあっという間に聴いてしまえるので、特におすすめしたいです。ミッシェルのカッコいい部分が全て詰まっていると言っても過言ではないですね。特に、メロディックでパンキッシュな名曲「バードメン」は邦ロック史に残る神曲だと思いますし、アルバム後半においても「カルチャー」や「サニー・サイド・リバー」等しっかりと良い曲に溢れているので、本当に全てをおすすめできます。しかしやはり「ロシアンハスキー」「バードメン」の2曲はベタながら強く推さざるを得ませんよね。

【このアルパムが気に入った人の次のステップは?】

よくミッシェルと並行で語られがちなのが、同じく90年代の神バンド「BLANKEY JET CITY」です。両者リスナーが被ることも多く、音楽性にも類似性を感じる部分もある(ミッシェルのチバユウスケはブランキーのベンジーに憧れていたりもしますし)ため、ミッシェルの特に『Chicken Zombies』等の初期が好きだという人は、ブランキーに手を伸ばしてみるのもいいかもしれません。

BLANKEY JET CITYをApple Musicで
BLANKEY JET CITYの音楽をApple Musicで聴く。

もしくは、ミッシェルのメンバーのルーツ性を強く感じるアルバムなので、あえてルーツを直接辿ってみるのもいいかもしれません。特によく言われるのが、「ドクター・フィールグッド」というイギリスのロックバンドです。アベフトシのカッティングギターに強く愛を感じている人は、間違いなく気に入るでしょう。私もフェイバリットの一つです。

また、やはりミッシェルの前後のアルバムを深掘りしてみるのが一番良い気もしています。前後のアルバムといえば、『High Time』そして『GEAR BLUES』。衝動性の中に芽生えていく洗練されるサウンドの変化を見ることができそうです。とにかくこの3枚は必聴。カッコいいが過ぎます。

(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT 「High Time」)

以上、気まぐれ名盤紹介シリーズの2でした。毎回挙げるアルバムに迷うんですよね。このシリーズの投稿頻度も増やしていけたらいいですね。今回もご愛読ありがとうございました。それではまた(╹◡╹)

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