シティポップの視点から見る日本の”ギタリスト”をまとめてみる【シティポップ/フュージョンの日本の名ギタリストについて…】

アーティストレビュー

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本日は、シティポップやフュージョンで著名な名ギタリストについてまとめていきたいと思います。
日本の有名ギタリストといえば、Char布袋寅泰高崎晃高見沢俊彦、そしてHIDETak Matsumotoあたりが浮かぶのではないかと思います。

ロックまで包含すればなかなかぶっとい記事になりそうですので、今回はジャンルを絞り、シティポップやフュージョンなど、ニューミュージックの主にポップスの部分における著名なスタジオギタリストを紹介したいと思います。

私自身趣味でギターを弾いておりますので、普段からクレジットで特にギターを誰が弾いているのか、チェックする癖があります。同じような方、ぜひ今回のリストに共感してみてください。それではどうぞ。

【シティポップ 5選】

① 鈴木茂

ユーミンをはじめ、70年代の初期の初期から多くのニューミュージック楽曲を彩ってきた、言わずと知れた代表的スタジオギタリストです。はっぴいえんどを経て、細野晴臣とともにティン・パン・アレーとして荒井由実や吉田美奈子などのレコーディングで活躍。その後も、大滝詠一『A LONG VACATION』など、はっぴいえんど人脈を中心としてさまざまなレコーディングを支えます。名演といえば、荒井由実『COBALT HOUR』における「卒業写真」や「雨のステイション」などのスローナンバー。ソロでも『BAND WAGON』など。

② 松原正樹

松原みき「真夜中のドア〜Stay With Me」松任谷由実「恋人がサンタクロース」など、80年代のシティポップナンバーに多く参加して来ました。後述する今剛や林立夫らとともに、フュージョングループであるPARACHUTEを結成。なんと言っても、80年代邦楽が好きなら、象徴的なそのギターサウンドに一度は魅せられたことがあるのではないでしょうか。『SNIPER』などソロ作も至高。

③ 今剛

8、90年代のポップスに欠かせない名セッションギタリスト。PARACHUTEなど、松原正樹とのコンビネーションは神の領域にあります。スタジオギタリストとしても物凄い功績があり、寺尾聰「ルビーの指環」宇多田ヒカル「Automatic」(ライブ版だけかも?)など、歌謡およびJ-POP史に残る名演を残し続けてきました。

④ 椎名和夫

はちみつぱいムーンライダースなど、日本語ロック草創期から邦楽の歴史に大きく貢献し続けてきたレジェンドです。その腕前は山下達郎チームのレギュラーメンバーでもあったほど。編曲家としてもトップクラスの才能を持ち、RCサクセション「雨あがりの夜空に」中森明菜「DESIRE -情熱-」など歴史的名曲のアレンジを手掛けてきました。打ち込みの技術もめちゃくちゃ高いです。

⑤ 伊藤銀次/村松邦男

二人で紹介したのは、ともにシュガー・ベイブのギタリストだったからです。短命ながらも巨大なキャリアを持っているため、その後のスタジオ録音にも彼らは多く参加しています。シティポップの歴史を語る上で外せない二人です。

【シティポップ +】

⑥ 芳野藤丸

シティポップのコアな領域では著名な、職人的なスタジオ名ギタリストです。後述する松下誠らとともに、AB’Sを結成しました。和製AORとも形容しうる甘いサウンドが魅力のソロアルバム、『YOSHINO FUJIMAL』もめちゃくちゃ名盤です。未聴の方はぜひ。

⑦ 松下誠

大滝詠一『A LONG VACATION』メンバーの一人でもあり、松田聖子「裸足の季節」など、日本のエバーグリーンな楽曲を彩ってきた最高のギタリストです。AB’Sもさることながら、ソロアルバムも至上の名盤。『FIRST LIGHT』は必聴です。

⑧ 佐橋佳幸

山下達郎/竹内まりやバンドにも参加していた、90年代を代表するスタジオギタリスト。風通しの良い普遍的なサウンドと印象的なフレーズが特徴で、多くのアーティストの信頼を得ています。名演といえば、小田和正の「ラブ・ストーリーは当然に」。個人的にこの世でトップクラスに好きなイントロとギターソロです。奥さんは女優の松たか子((好

⑨ 松木常英

70年代前後から、多くのジャズミュージシャンとの共演を果たしてきた名セッションギタリスト。特に初期、山下達郎のスタジオレコーディングにも多く参加していました。シティポップにおける名演として挙がるのは、大貫妙子の『SUNSHOWER』など。

⑩ 山下達郎

今更特筆するのもおかしなくらいですが、ギタリストとしての山下達郎も本当に素晴らしいものです。「SPARKLE」や「BOMBER」、竹内まりやの「プラスティック・ラブ」に象徴されるような、爽快なカッティングギターが彼の持ち味。リズムギターの天才ですね。

【フュージョン 5選】

⑪ 高中正義

ここからはフュージョン。フュージョンギタリストといえば、真っ先に彼の名が浮かびますね。ジャズもブルースも高次元で、カッティングやスライドギター、リードでのソロ、作編曲力など、全てがトップクラスです。名曲「BLUE LAGOON」など。井上陽水『氷の世界』大貫妙子『MIGNONNE』など、ニューミュージックやシティポップのスタジオ参加もしばしばありました。元サディスティック・ミカ・バンドおよびサディスティックス所属です。

⑫ 渡辺香津美

ジャズギタリストであり、日本を代表するフュージョンプレイヤー。ニューミュージックと地続きになっているYMOにおける、ギターメンバーでもありました。世界レベルでテクニカルな演奏が魅力です。坂本龍一との共演が特に必聴もので、『KYLYN』は屈指の名盤。坂本龍一のソロアルバム『千のナイフ』にもレコーディング参加しています。大貫妙子『SUNSHOWER』における「Law Of Nature」のギターソロは必聴。

⑬ 大村憲司

シティポップ、フュージョン、双方の文脈で登場する天才ギタリストです。フォークグループである赤い鳥への所属を経て、絶大な信頼を受けるセッションミュージシャンおよびアレンジャーとして7、80年代のポップスに貢献し続けました。大貫妙子の『SUNSHOWER』加藤和彦ヨーロッパ3部作など、著名な作品への参加を多く行ってきました。ソロでも、『ファースト・ステップ』や『KENJI SHOCK』などハイレベルな名盤をリリース。

⑭ 野呂一生

日本を代表するフュージョンバンド、カシオペアのギタリスト。「ASAYAKE」のような爽快でキャッチーなカッティングはもちろん、テクニカルで外さないギタープレイが本当に最高なんです。曲を立てることも、主役に立つこともできる器用なギタリストです。作編曲力も当然のように高く、ソロの『SWEET SPHERE』は隠れた名作です。

⑮ 安藤まさひろ

カシオペアと並んで日本が誇るフュージョンバンド、T-SQUARE(THE SQUARE)の元ギタリストです。鍵盤やサックス(EWI)が特にフューチャーされるバンドなので、そもそもギターが前に出る楽曲が少ないため見過ごされがちですが、代表曲「OMENS OF LOVE」などのギターソロを聴くと、本当に良いギターを弾く人だとわかりますよね。

【アコースティックギター】

シティポップやニューミュージックの文脈で頻出のアコギプレイヤーといえば、安田裕美吉川忠英などでしょう。安田裕美は井上陽水をはじめとしたフォークミュージック黎明期を一線で支え、吉川忠英は大滝詠一『A LONG VACATION』大貫妙子『MIGNINNE』などシティポップ最盛期に寄与し続けてきました。

アコギとは関係ないですが、ペダルスティールギター奏者の駒沢裕城にも触れておきたいです。はっぴいえんど『風街ろまん』をはじめ、荒井由実『ひこうき雲』など、70年代初頭の邦楽ポップス草創期を陰で支えた名スタジオミュージシャンでした。ちなみに先述した椎名和夫とともにはちみつぱいに所属。

【奇跡の名盤『GUITAR WORKSHOP』】

最後に、ここまで見てくれた人にはブッ刺さるであろうアルバムを紹介して終わります。
GUITAR WORKSHOP』シリーズは、日本のフュージョン系セッションギタリストを複数人集結させたオムニバスアルバムです。Vo.1では、森園勝敏大村憲司渡辺香津美山岸潤史が共演。森園勝敏は今回リストからギリ漏れましたが、四人囃子PRISMに所属していたレジェンドギタリストです。
ちなみに、Vo.2とVo.3もあります。気になった方はぜひ併せてどうぞ。

以上、シティポップやフュージョン、ニューミュージックから見るギタリスト特集でした。正直、全然書ききれてないと思います。気になった方は、ぜひ色んな楽曲のクレジットを覗いてみてください。
本日もご愛読ありがとうございました!それではまた(╹◡╹)

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