HIROSEのミュージックバーへようこそ。こちらのブログでは、音楽を中心としたさまざまな情報を気まぐれに発信しています。
今回は、個人的に選んだ60~70年代のアメリカンロックバンド5選となっています。アメリカンロックとは何か?と言っても、アメリカのロックとしか言いようがありません。しかし、カントリーやブルースを基調とした、アメリカの土臭くもありながら軽快でリズミカルなロックミュージックのことを、一般的には言うようです。勝手な分類ですが、南アメリカを中心としたそれを「サザンロック」、それ以外をまとめてアメリカンロックと言うのではないかと思っております。ブルースの土臭さと、カントリーの軽快さが交錯する、最高にカッコいいロック。イギリスのロックが有名ですが、アメリカのこれらのロックは、より味わい深さがあります。それではどうぞ
【① ボブ・ディラン】

いきなりですが、バンドではありません(おい)
ボブディランは、説明不要の天才フォークシンガー。「風に吹かれて」や「Like a Rolling Stone」など、名曲多数。歌詞に注目のいく、60年代70年代を代表するシンガーソングライターです。「風に吹かれて」はノーベル文学賞も受賞しています。
ボブディランは、60年代の後半にかけて、フォークがフォークロックとして電子化していく過程において、大きく貢献しています。『Highway 61 Revisited』や『Blonde On Blonde』などのアルバムは、名盤としても名高いですが、70年代以降に続くフォークロック/カントリーロック/SSWの水脈の流れにおいて、源泉となるようなエポックメイキングな音楽でした。アメリカンロックは、ここから始まったと言っても過言ではないですね。ブルースとフォーク、そしてカントリーが「ロック」として吸収されるアメリカンロックの成立は、ボブディランの活躍が大きく寄与しています。
また、1969年のアルバム、『Nashville Skyline』は、今後のシンガーソングライターブームにおいて、カントリーの部分を担う名盤となっています。ボブディランの美声も特徴のアルバムですね。
ボブディランに関する記事は、以前にも入門編としてまとめさせていただきましたので、良ければこちらもご覧ください(╹◡╹)
【② ザ・バンド】

アメリカンロックを語るのに、彼らの存在は欠かせません。元々はボブディランのサポートバンドとして派生したザ・バンドですが、60年代後期において重要なカタログを残し、以後のアメリカのロックシーンにおいて大きな影響を与えています。
また、ブルースやカントリーなどのルーツミュージックを基調とした彼らのロックサウンドは、アメリカのみならずイギリスのロッカーたちにもその影響が波及します。エリック・クラプトンやジョージ・ハリスンなどが影響を公言しており、彼らの音楽性にも少なからず関わっていたに違いありません。

おすすめのアルバムは4つ(多)。初期の3枚である、『Music From Big Pink』と『The Band』、『Stage Fright』に加え、ボブディランとの共作アルバム、『The Basement Tapes』ですね。特に、頭2枚はあまりにも良すぎる。私がアメリカンロックに興味を持つようになるきっかけのアルバムでした。
【③ グレイトフル・デッド】
3組目は、グレイトフル・デッドです。カリフォルニア州出身のフォーク/カントリーロックバンドで、アメリカ西海岸のフラワームーブメント期から活躍していました。要は、元はサイケデリックロックバンドというわけです。loveやバッファロー・スプリング・フィールドと同じく、西海岸のフォーク(カントリー)ロック型のサイケデリックバンドは、当時大量に存在していましたが、フォーク(カントリー)ロックバンドとして生存し続けた例は、意外にも多くないように感じます。
おすすめのアルバムは、やはり『American Beauty』でしょう。1967~69のサイケ期の彼らも凄くいいのでぜひ一聴してほしいですね。
【④ クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル】
次は、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(CCR)です。CCRは、まさしくルーツ志向に特化したカントリーロックバンドですね。かなりブルージーなイメージがあります。私も大好き。
意外にもサイケデリックの黎明期に登場し、天才ジョン・フォガティを中心に70年代の前半まで活躍し続けてきました。
アメリカンロックのイメージを大枠だけでも掴みたい人は、CCRを強くおすすめしたいです。なぜなら、曲そしてアルバムのクオリティが、私が思うにレベチに高いからですね。サウンドプロダクションとしても優れていて、全体的にとても聴きやすいです。
おすすめは、『Willy and the Poor Boys』。そして、『Cosmo’s Factory』。ジャケ名盤としても取り上げたいですね。
【⑤ イーグルス】
ラストは、イーグルスですね。今回の5組の中でも、トップレベルのビッグネームですが、彼らもまた、元来はルーツミュージックのロックバンドとして出てきました。この中では少し遅く、72年にファーストアルバム、『Eagles』をリリース。「Take It Easy」や「Desperado」など、名曲を出し続けながらキャリアを積み、ついに1976年に『Hotel California』をリリースし、世界随一の大物ロックバンドとして大成します。

(ホテルカリフォルニア)
1973年リリースのセカンドアルバム『Desperado』を聴いてみると、バンジョーやマンドリンなどの楽器を全面的に押し出しているなど、非常に色濃くルーツサウンドが表れているように感じます。彼らもまた、カリフォルニアを愛する男たちなのであり、ロックのみならずポップス全体としても歴史に残る大名曲を残した、アメリカンロックバンドなのです。
とはいえ、個人的なおすすめはファーストの『Eagles』。Take It Easyが好きすぎるんだ。ジャクソン・ブラウンの提供ですね。
【サザンロックのススメ】
最後に、軽くサザンロックについてお話ししたいと思います。敢えて区別しましたが、アメリカンロックと同じと思っていただいて大丈夫だと思います。
有名どころは、レーナード・スキナード、オールマン・ブラザーズ・バンド、ZZトップ、マーシャル・タッカー・バンド、リトル・フィート、あたりでしょうか。土臭さとポップさが、ルーツミュージックとして融合された、聴きごたえ抜群のジャンルです。アメリカンロックが好きになった人は、ぜひこちらも聴いてみてほしいですね。
以上、アメリカンロックの入門5選でした。サザンロックはサザンロックで、また今度別に特集組めたらいいですね。
本日もご愛読ありがとうございました!それではまた(╹◡╹)
コメント